No.18 妨害になる言葉(3)

前回に引き続き、コミュニケーションの上で気をつけて使う必要がある言い回しについて取り上げます。

相手に自分の伝えたいことが伝わるような意思の疎通を図りたいときは、以下のような言い回しを極力避けるよう意識することも大切です。

5.「あなたの側にも問題があるんじゃない」「努力してないからじゃない」⇒ 批判、非難
批判や非難に耳を傾けたいと思う人は、ほとんどいないでしょう。批判的な言い方をされると、自分は無能力でダメな人間だと判断されたように感じ、会話が断絶してしまいます。

6.「心配することないよ」「元気だして」「大丈夫」「頑張って」⇒ 同情、慰め
相手を励ますつもりでこうした言葉かけをすることは少なくありません。しかし、こうした同情や慰めの言葉は、一時的な気休めにすぎず、ときに相手の大変さや辛さの感情を矮小化してしまいます。事が重大であればあるほど、こうした言葉かけをされた人は、「どうせ他人事だから・・・」「自分の大変さが理解されていない」と感じ、敵対心のような感情さえ引き起こすことがあります。

7.「何か楽しいことを話そうよ」「世の中の矛盾を全部自分で解決すれば」⇒ 話を変える、あてこすり
確かにどんなに考えても仕方がないと思うことを繰り返し聞かされたりすると、相手の思考を切り替えさせるためにこうした言葉を投げかけることがあるかもしれません。しかし、こうした言葉かけは、相手の思考を切り替えさせるどころか、相手はあなたが問題への対処から回避しようとしていると感じ、心を閉ざしてしまうことがあるので要注意です。
前回と今回と意思の疎通の妨害になる言い回しについて7パターン説明しました。普段ここまではっきりとした表現ではないが、近い言い回しをしていることはありませんか?こうした言い回しは、相手のことをどんなに思ってかけた言葉でも、相手の心が疲れていると信頼を失ってしまうリスクが発生します。本当に相手を思ってかける言葉とは、相手に安心感・安全感を与えられる言葉といえるでしょう。言い換えると、安心感が意思の疎通を円滑にするのです。