セクハラは被害者にどのような心理的な影響を与えますか?

セクハラは被害者に様々な影響を与えます。できるだけ早い時期に相談し、周囲の人たちも被害者を責めず、被害者を信じて適切な対応を行うことが重要です。

1.加害者に対する根強い恐怖

被害者は加害者に対し非常に強い恐怖心を持ちます。それは一種のPTSDとも言えるものです。

2.自責感・罪悪感・無力感

被害者は自分が気をつけていれば被害にあわずにすんだのではと思い、自責感、罪悪感を持ちます。これは安心感を手に入れるための防衛策のひとつであるともいえますが、本来はこれらの自責感・罪悪感・無力感は持つ必要がないものです。

3.自己尊重心の低下

被害にあったことで「自分は価値がなくなった」「汚れてしまった」「恥ずかしい存在だ」と感じてしまう被害者は多くいます。また被害のために仕事などに行けなくなり「自分のがんばりが足りない。ダメな人間だ」と思ってしまう場合もあります。

4.対人関係への影響

セクハラは一定の信頼感を利用して行われる場合もあります。そのため被害者は自分が加害者を信頼していたことが間違っていたのだと思わされます。自分の人を見る目が信じられなくなると、新たな人間関係を作ることが非常に難しくなります。

5.ライフサイクルへの影響

セクハラによって仕事や勉強を休みがちになり辞めざるを得なくなったり、希望してた職場や専攻を変えざるを得なくなったりします。本来やりたいと思っていたことができなくなったことも、大きな被害ととらえる必要があります。

出典:「セクハラ相談の基本と実際」周藤由美子 新水社 2007